桜の香りに癒やされる!!その正体と優しい効果!!

今日の一曲【サクラ色の記憶】Music by HIRO

桜には不思議な魅力があります。花の美しさはもちろんのこと、私はあの独特な香りにもひかれます。子供の頃の記憶に通じる懐かしい香り…。あなたは桜の香りにどんな思い出がありますか。私は母の作ってくれる桜餅の香り。今も変わらず大好きなスイーツです。実は生の桜の花や葉からは香りはしないんですって…。今日はそんな「桜の香り」についてのお話です。

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桜が開花しました

全国に先駆けて先日21日に東京ではソメイヨシノの開花宣言がありました。東京が全国で最も早い開花となりました。確かに3月中旬は暖かかったので、桜の開花が一気に進んだのでしょう。あと10日もすれば、きっと満開になりますね。

今日は西武池袋本店のデパ地下へ進物用のお菓子を買いに行ったのですが、「さくらまつり」で、とても賑わっていました。桜とイチゴをテーマに数々のスイーツが勢揃い。どのお店も桜・桜・桜…。ピンク色が一杯で、春の訪れの喜びを感じました。

桜のスイーツといえば「桜餅」。あの塩漬けされた桜の葉っぱと一緒に食べる桜餅は、私にとって春の香りのするスイーツなんです。あの葉っぱは食べないという方もいますが、私はもちろん食べます。桜餅からあの葉っぱを取ってしまったら、もはや桜餅ではなくなる気がします。あの桜特有の香り…。あの不思議な香りには、なぜか癒されますね。

桜の香りの正体

花見に行って、あなたは桜の香りを感じたことがありますか?おそらくないはずです。なぜかというと、生の桜の花や葉っぱからはあの桜の香りはしないんです。では、記憶の中にある桜の香り…あれは一体…。そう、あの香りこそ、桜餅の葉っぱの香りなんです。

桜の香りといわれているものは、主にクマリン(C9H6O2)という成分なのだそうです。生の花や葉の中で糖と結合した別の状態(配糖体)で存在しているので、その状態では香りはしないのです。だから、花見にいっても、桜の香りを楽しむことはできないんです。

ところが、生の桜の花や葉を「塩漬け」にすると、糖が分離してクマリンが生成されます。このクマリンこそが、あの桜独特の甘い春の香りを放出しているのです。というわけで、私達の記憶にある桜の香りというのは塩漬けされた桜の花や葉の香り。つまり桜餅、桜茶、アンパンなど、桜の香りと言われているものは、クマリンによるものなんです。

桜の香り成分がもたらす効果

実際、桜の香りの成分にはクマリンだけでなく、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、β-フェニルエチルアルコールなどの香り成分が含まれています。この桜の香りは、ソメイヨシノの花びらの淡いピンク色のような、柔らかで優しい香りがします。その効果として

  • リラックス効果
  • 血行促進効果
  • うつ状態改善効果
  • 抗菌・抗炎症効果
  • 咳止め効果

などが挙げられます。特にリラックス効果は誰しも感じるところではないでしょうか。確かに桜の香りには、記憶の中から「春の訪れの喜び」を呼び覚まし、幸せな気分にさせてくれるような…そんな不思議な力があるように感じます。

私の家では、桜餅は母の出作りでした。ホットプレートでピンク色の薄い生地を何枚も焼き、こしあんを挟んで、塩漬けの葉っぱで巻く…。この淡いピンク色のスイーツは、私の中で、母の優しさと、桜の甘い香りと、春の訪れをいっぺんに感じる大好きなお菓子でした。

あなたにとって桜の香りにはどんな記憶がありますか?ステキな記憶を香りとともに思い出すためにも、桜餅は是非、葉っぱごと…。そして塩漬けの花を使った桜茶…。オススメします。

まとめ

  • 生の桜の花や葉にはほどんど香りはない。
  • 桜の花や葉を塩漬けすることによって糖分が分解されクマリンを主体とした香り成分が生成される。
  • 桜の香りにはリラックス効果だけではなく、血行促進、うつ病改善、抗菌・抗炎症、咳止めなど、多くの効果が期待されている。

桜独特のあの甘い香りには、やはりリラックス効果をはじめとするたくさんの効果があったのですね。ふんわりと優しく包み込んでくれるようなあの香りは、老若男女問わず、春を心待ちにしていた全ての人の心を優しく癒やしてくれることでしょう。

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