今日の一曲【サボテンと青空】Music by HIRO
先日、3月10日は「サボテンの日」でした。そのことをテレビで知って、デパートの観葉植物売り場のサボテンコーナーに行ってみました。驚くほどたくさん種類があるんですね。今の季節、日本ではまだまだ寒いのに、サボテンは花をつけていました。その花の美しさといったら…。今日はそんな「サボテンの花」のお話です。
サボテンの花って見たことありますか?
ずいぶん昔の話ですが、「ひとつ屋根の下」というドラマがありました。そのドラマの主題歌は、財津和夫さんの「サボテンの花」。とても爽やかなメロディーの曲でした。当時、子供だった私の中では「サボテンに花?変なタイトル。そんなの咲くわけないじゃん!!」と思っていました。
それが、咲くんです…。しかも、めちゃくちゃキレイな花なんです。あのトゲトゲのイカつい見た目からは想像もできませんが、柔らかそうで繊細で優美な花なんです。もう驚きました。先日、たまたまデパートの屋上にある観葉植物の売り場に行ったのですが、サボテンコーナーは人気が高いのか、あまりにもたくさんの種類が販売されているのに驚きました。
その中のいくつかが、まさに花をつけようとしていました。こんな寒い時期に花?と思ったのですが、花びらのそのなんともいえない美しさ…。薄い紙で作ったよう…。見ているだけで、ため息が出そうなくないキレイだったのです。育ててみたい…。これが自分の部屋で咲いたら癒やされるだろうなぁ…。
私もサボテン育ててみることに…
衝動買いに近いですが、観葉植物、エアープランツに続き、私の部屋にもサボテンを置くことにしました。本当にたくさんの種類の中からお気に入りのひとつを選ぶのは、同居する家族が増えるような感覚ですね。私の部屋の窓辺のスペースも考えながら、お気に入りにの1鉢を選びました。
- サボテンらしいトゲトゲ、そしてイカつい感じ
- 丸みのあるフォーム
- ある程度の大きさで、そのうち花が咲くと思われるもの
初心者がサボテンを育てるときの4つのポイント
私のような初心者がサボテンに花がつくように育ててみたいというのは、少し難しい感じがしましたが、スタッフさんからのアドバイスはたったこの3つ。これさえ守れば、すくすく育ってくれるはずなのです。
置き場所について
サボテンは日光が良くあたるところでないと育ちません。また、湿度が高くジメジメしたところも苦手なので風通しのよいところでないといけません。冬の間は室内の窓辺に(私の部屋では出窓に)置いて、なるべく日光に当ててやるようにすれば良いとのことです。
春から秋にかけてはベランダに出しておいて大丈夫。ただし、夏の強すぎる日光は日焼けを起こすので、ベランダでは直射日光が当たらず、雨にも当たらない棚の上などが良さそうです。
生育温度について
もともと砂漠に生息するサボテンは非常に屈強な植物。暑さにも寒さにも強いのが特徴です。最高温度は40℃、最低気温は5℃まで大丈夫ということなので、寒い季節だけ部屋の窓辺で育てて、あとはベランダでも大丈夫ということです。
砂漠の環境を考えてみると、サボテンにふさわしい生育環境がいろいろと見えてきます。日中の暑さにじゅうぶん耐えることができて、また夜にはグッと冷え込んでも大丈夫。ただ、日本のようにジメジメした熱帯夜は、サボテンにとっては苦手な環境なのかもしれませんね。
水やりと肥料について
サボテンもエアープランツとよく似ていて、乾燥には強い植物ですが、水をやらないと枯れてしまいます。生き物なんです。ただ、エアープランツと違って、水やりに関しては少々コツがいるようです。サボテンには生育期と休眠期があるってご存知でしたか?
暑さが厳しい時期、すぐに水切れを起こすような他の植物とはちょっと違うんです。サボテンの場合、砂漠の環境に順応するように、雨の振らない暑さの厳しい時期には生命活動を休止し、雨季になると雨の水分を一気に吸収して成長するのだそうです。それを踏まえて水やりするわけですね。
生育期(春と秋)には、表面の土が乾ききったら、水やりをします。おそらく2週間に一度くらいでいいようです。休眠期(夏と冬)には1ヶ月に一度くらいが目安だそうです。特に凍結が心配されるような寒さの時には水は全くやらなくても大丈夫です。生育期、休眠期に関わらず、鉢の中の土が乾いているのを確認してから水をやるということがコツのようです。
肥料に関しては、植え替えの時まで全く与える必要はないとのこと。植え替えの時にゆっくりとした効き目の緩効性肥料を鉢底に適量混ぜ込むだけです。もともとゆっくり育つ植物なので、肥料はあまり必要としないのですね。
ということから、サボテンは実はとても育てやすいのです。なるべく日に当ててやって、土が乾ききったのを見計らって水を与えるだけ。少しづつでも成長して、ある日、あの美しい花が咲くのを、我が家でも見れる日が楽しみです。あの驚きに癒やされるんですよね。自然の作り出す奇跡としか思えない美しさです。あなたもサボテン育ててみませんか。
まとめ
- サボテンは日当たりと風通しの良い場所で管理する。
- 生育期、休眠期をふまえてその季節にあった水やりをする。
- 肥料は植え替え時に、適量を鉢底の土に混ぜるだけでじゅうぶんである。
サボテンはほとんど世話らしい世話をしなくても、日当たりと風通しを考慮して置き場所さえ間違えなければ、うまく育てることができそうです。ある程度、土が乾燥しても、そこは「砂漠の植物」。実に強いのです。そんなサボテンが柔らかな美しい花をつけたとき、きっとあなたもサボテンの虜になるはずです。あの美しさに癒やされないわけがありません。