今日の一曲【グラスの中の歌声】Music by HIRO
私は眠りにつくときには、「聴かない音楽」を選んでいます。それは、知ってる曲や好きな曲だったら、ちゃんと聴いてしまうから。そうなるといろいろ考えてしまって、眠れなくなったりします。これも職業病なのでしょうか…。あなたはどんな音楽を聴きながら寝ますか?今日は「睡眠時の音楽と環境」についてのお話です。
音楽のリラックス効果って本当?
私は普段、音楽の仕事をしていますが、ほとんど毎晩、音楽を流しながら眠りにつきます(寝る前にまで音楽聴くの?と思われるかもしれません)。しかし、時には全く音を聴きたくないこともあります。それは耳が疲れすぎているとき。一日中、音に集中して仕事をしていると、しばらく音から解放されたいと思うときもあるのです。
音楽はジャンルにもよりますが、気持ちを高揚させたり、逆にリラックスさせたり、様々な働きかけをしてきます。明るい気分にさせることもあれば、泣きたい気分にさせることも。それだけ音楽は、人間の感情、心に影響を与えているのです。
リラックスするためには、どういう音楽がいいの?
リラックスさせる音楽ジャンルのなかに、ヒーリング・ミュージック(癒やしの音楽)というジャンルがあります。ヒーリング・ミュージックは、CDやYou Tubeなどでも聴くことができますが、それらにほぼ共通してみられる点があります。
- ゆったりしたテンポでおだやかな曲調
- 急激に曲調が変わらない(音量、テンポなど)
- 突発音が使われていない
音楽は人それぞれの嗜好が大きく関わるので、これらの要素が必ずしもリラックスするためのものではないかもしれません。しかし、「脳」を休ませることがリラックスにつながります。まずは、気持ちを高揚させるためではなく、気分を落ち着かせる心地の良いものを選ぶことです。
私が睡眠時に選ぶものには、テンポがほぼ一定のままで、メロディーらしいメロディーもなく、音量の変化もほとんどなく、そこに自然音が足されているようなものが多いです。集中して「聴く音楽」ではありません。むしろ「聴かない音楽」といった方がいいのかもしれません。香りや照明や寝具と同じ感覚のもの…寝るための環境のひとつだと考えています。
寝室での音楽環境
私はベッドの横にオーディオセットを置いています。新譜のチェックをするときにベッドで横になり、のんびり聴くこともあるからです。私の場合は少し仰々しいのですが、一般的な寝室であればもっと小さなスピーカーでじゅうぶんなのかもしれません。しかし…。先日、スゴイものを見つけてしまったのです。絶対に欲しい!!と思った逸品をご紹介します。
それが、SONY「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」です。先月、SONYから送られてきたメルマガで特集されていて、とても興味がわいたので、実際、店頭でみてきました。
これがグラスサウンドスピーカーです。私も現物は初めてみました。おしゃれなランプのようにもみえるのですが、これが実に素晴らしい、そして新しい感覚のスピーカーなんです。グラスサウンドスピーカーは、写真の矢印のところからまず音が出ているのですが、ここからの振動が上部の有機ガラス管の円筒面全体に伝わり、360度の方向に音を出しているのです。
この有機ガラス管全体に隅々まで振動が伝わることで、円筒状の「音源」になります。一定方向に音が出ているわけではないので、部屋全体に音が拡がっていく感じ。アロマポットでエッセンシャルオイルの芳香浴をしている感じに近いのかもしれません…。
また、有機ガラス管の中にはフィラメント型のLEDランプが装備されています。暖色系の光は、まるで、ろうそくの炎や焚き火のようです。火を囲んで音楽を楽しむイメージといいましょうか。音と光の空間が演出できるわけです。寝室に置けば、柔らかな光でメラトニンも活性化してより眠りやすい環境にもなりそうです。メラトニンについてはこちらのページへ。
店頭では、いろいろな雑音も相まって、このグラスサウンドスピーカーだけの音を静かな空間で聴くことができなかったのですが、音の特徴としては、
- 入力信号のレベルに応じてサウンドのバランスを最適化する「サウンドオプティマイザー」が搭載されている
- 小さな音量であっても豊かな音場効果を再現してくれる
ということのようです。
大音量や重低音を求めたスピーカーではないので、聴く音楽のジャンルにもよると思いますが、部屋の空気に音が溶け込んで拡がっていく感じはたまりません。これ1台あれば、いつもの寝室を、「音楽と光による素敵な空間」に変えることができそうです。気持ちよく豊かな気持ちで眠れそう…。欲しくなります。このグラスサウンドスピーカーは73,880円です。
まとめ
- 音楽は気持ちを高揚させたりリラックスさせたり、人間の感情や心に影響を与えている。
- ゆったりとしていて、急激に曲調が変わったり、突発音がない音楽がリラックスしやすいと考えられる。
- 音楽と光を上手く演出することで、寝室をより睡眠に適した環境に変えることができる。
睡眠時に適した音楽は、まずじゅうぶんリラックスできるものにするのが良さそうです。たとえ好きな音楽であっても、逆に覚醒してしまうと、眠りにくくなることも考えられます。私のように「聴かない音楽」も、ときには必要かもしれません。また、最新のグラスサウンドスピーカーのように、音楽と光で、睡眠に適した環境を演出してみるのもいいかもしれませんね。