今日の一曲【雲のベッド】Music by HIRO
ふわりふわり…。空に浮かんでいるような気持ちで毎晩眠れるといいなぁと思います。寝具選びは熟睡のための重要なポイント。特にマットレスは身体全体を支えていますから。最新のウレタンマットレスはかなり進化しているようです。今日は最新の「ウレタンマットレス」のお話です。
ウレタンのマットレス
「良い睡眠」を追求するには快適な寝姿勢をとる必要があります。そのために私もマットレスを使用しています。3年前に購入したものですが、12センチくらいある少し厚さのある低反発のウレタン素材のものです。
横になると身体の重さで沈みこんで、包み込むように支えてくれていますが、柔らかすぎて寝返りをうちにくく、朝まで同じ体勢で寝ていることがあります。そのため目覚めた時に、肩や腰が痛かったりします。
ウレタンのマットレスにもいろいろな硬さがあります。低反発のものは、例えば手のひらをギュッと押し付けた時にしばらくそのままで、ゆっくりと元の状態に戻ります。高反発のものは手のひらを押し付けても押し返してくるような感じがします。同じウレタン素材であるにもかかわらず、硬さも様々です。
最近では、高反発、低反発、新しい視点をもって改良を加えたマットレスも登場してきています。実際に寝具を扱うお店を訪ねてみました。テンピュール(スウェーデン)、マニフレックス(イタリア)、東京西川エアー(日本)それぞれのマットレスの寝心地を試してみました。
低反発 テンピュール
テンピュールのマットレスは低反発、とにかく柔らかいのが特徴です。体重、体温、体型に合わせ最も心地よく感じられるポジションに沈み込む感じです。NASAがロケット打ち上げ時の宇宙飛行士にかかる強烈な加速重力を緩和するために開発された素材です。体重と体圧を均一に分散させているので、身体全体にピッタリと沿って、面で支えています。
柔らかくて包み込まれるような安堵感を求める方にはオススメです。接している面が多いからなのか、とても温かな感じがしました。
2層構造 マニフレックス
マニフレックスのマットレスは硬さの異なる芯材を組み合わせた2層構造になっていてハード面には高反発、ソフト面には低反発素材で、それぞれ波型に加工され貼り合わせてあります。横になってみると、しっかりとした硬さで、支えるというより持ち上げているという感じがしました。
寝返りもしやすく、肩や腰が深く沈み込まないので、起き上がるのも楽でした。私は普段、横向きで寝ることが多く、なんども寝返りするので、このくらいの硬さのものの方が寝返りしやすく感じました。プロサッカー選手の香川真司さんも愛用しているメーカーです。
特殊立体構造 点で支える 東京西川エアー
このエアーというマットレスは、ウレタン素材に多数の凹凸が加工されていて、点で支えるように考えられています。「面で包み込んで支える」のとは違い、「点で支える」という発想なので、睡眠中にも血行をを妨げにくくするという効果が期待されています。
決して頭や肩や腰が大きく沈み込むことはなく、少し硬い感じもします。ただ、後頭部、肩、腰それぞれを面で包み込むようにして体圧を分散させてるのでなく、「点」で包まれている感じです。押し返してくる感じがするので、非常に寝返りしやすかったです。通気性もよくて、サラッとした感じです。
プロサッカー選手の三浦知良さん、ネイマールさん、メジャーリーガーの田中将大さん、プロゴルファーの松山英樹さんをはじめ、アスリートの方たちに人気があるようです。「点で支える」という発想のマットレスは初めてだったので、とても気になるところです。
3社のウレタンマットレスを比較してみて
各社それぞれの特徴があり、どれが自分にあってるのかは、実際に試してみないとわからない気がします。
- 肩や腰が痛くなるから柔らかめのマットレスにしたら、沈み込みすぎて余計に痛くなった。
- 寝返りしやすいと思って硬めのマットレスにしたら、硬すぎて寝付けなくなった。
とか、いうこともあるかもしれません。通信販売ではなく、是非、寝具店で試してから購入されることをオススメします。
私は現在使用しているマットレスが標準的な硬さだと思っていたのですが、実は相当柔らかく、そのため身体が沈み込んでしまっていることが原因で、肩や腰が痛くなっていることが、実際に試して比較することによってわかりました。
私は3社の中で、東京西川エアーを使ってみたいです。「点で押し上げるマットレス」という新しい発想を是非、試してみたいのです。点で身体を支え、血管を圧迫しにくいので、血流を妨げないということに大きな魅力を感じました。価格が少し高めですが、身体の痛みから解放されるのであれば、決して高い買い物ではないような気がしています。
まとめ
- ウレタン素材といっても硬さは様々で寝心地が大きく異なる。
- 体圧を分散させるために「面で包み込んで」支えるのか、「点で押し返して」支えるのか、その発想の違いが素材の硬さ、形状の違いになっている。
- 自分にあった硬さは実際に試してみないとわからない。
ウレタンマットレスがこれほどまでに進化しているとは思いませんでした。新しい素材や形状には驚きの連続でしたが、ひとぞれぞれ寝心地の良さは違いますので、実際、寝具売り場で試してみられるのがよさそうです。熟睡のためには自分にあった寝具を慎重に選ぶことが重要なポイントです。